昨今流行になりつつあるビンテージボードをモチーフとした
レトロスタイルのサーフボード、見た目こそ古き良き時代を
踏襲しておりますが,やはり細部を見てみると
現代の技術などを使ってアレンジされている様で本当の
ビンテージボードとは乗り味などが全く違うものです。
僕自身サーフィンを始めた頃こそ現代のファンボードでしたが、
3ヶ月目くらいからビンテージボードに乗り始め
面食らった思い出があります。
性能面では現代の物と比べるとはるかに劣るビンテージボードですが、
そこから得られるものはその後のサーフィンライフを
とても豊かなものにしてくれます。
今回はそんなビンテージボードの効力を書いていこうと思います。
ここで書くのは主に70年代前後のビンテージ ボードです。
基本を強いられる
ビンテージサーフボードの特徴として極厚のレールがあげられると思います。
ビギナーさんでレールがよくわからない方のために書きますと、
レールとはサーフボードの両サイドの形状の事で
サーフボードの性能を決定づける重要部分の一つです。
ビンテージボードはこの部分が現代のボードに比べてとにかく分厚いです。
よくかまぼこレールなんて表現をされますが
まさにその通りでショートボードでも9フィートサイズの
ロングボード並みにあったりします。
サーフィンでは基本的にこのレールを曲がっていきたい波側に沈めて
ターンしていくのでこの部分が分厚い、つまり浮力が高いと
沈めるのに脚力も要るのでとてもターンがやりにくいです。
とくに海の上でまだうまく身体を動かせないビギナーの頃は
あまりの動かなさにびっくりすると思います。
しかし中にはボードのテール側レール部分が薄く作られていて
レールをセットしやすくなっているものもあるので
そういったタイプの板はターン時にテールを踏んで
レールを入れていくと綺麗に曲がっていってくれます。
つまりビンテージボードはサーフィンの原理や基礎を知っていないと
操ることが出来ず、基本に忠実なレールからレールを切り返していく
乗り方が出来ないとただ単に板に乗せられているだけで
1番美味しいグライド感を味わうことが出来ません。
現代のボードはレールを薄く作りつつ全体の浮力も確保する様に
設計しているため、初心者の方もテイクオフが楽でレールを入れるのも
楽にできる様になっています。
ただこの軽くレールが入ってしまう動きは慣れてしまうと
足首だけでサーフィンができてしまうので、
ビンテージボードに乗ると全く通用しなくなってしまいます。
サーフィンの基本や理論を体感するのにビンテージボードは最適です。
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パドル力が勝手につく!
ビンテージボードはとにかく重いです。
これには材質的なものもあると思いますが、
元々ビンテージサーフボードは日本の様な小さいサイズの波に
乗るために作られておらず、ハワイなどのサイズのある波の上を
走り抜けるために考え出されたものが多いです。
サイズのある波になるとボード自体に重さがあった方が安定し、
滑り出した後のスピードのつき方も早いので
わざと重くしているのもあると思います。
サーフィンの文化が日本に入り出した60年代後半から
70年代くらいはお手本にしているサーフボードがまさにハワイなどの
海外製品ですのでこの年代の板は日本製でも基本的に重いものが多いです。
そんな重くて浮力たっぷりのボードで海に入るわけですから
もう嫌でもパドル力がつきます。
また少しでも効率よく漕ごうと考えるので、ここでも自分自身で
色々調べたり実践したりとサーフィンに対して
真面目に考える様になります。
お気に入りのビンテージボードでサーフィンができなかったら
何の意味もありませんので笑
タイムスリップできる
ビンテージボードで海に入って波に乗れる様になると、
昔のサーファー達の偉大さに気付かされます。
こんな板であの波を乗っていたのかと、当時の動画を
ユーチューブなどで観ると改めて感動すると思います。
それと同時に波のサイズこそ違えど同じ感覚を共有しているんだと
気持ちがタイムスリップした様な気分になります。
サーフボードはずっと進化を続けてきましたが波は
何十年も前から変わっていません。
ビンテージボードで波と遊ぶことには必ずひらめきがあるので
その後のサーフィン上達に大いに貢献してくれると思います。
僕はほんとんどの日ビンテージボードで海に入ります。
サイズが出てくると重みのあるビンテージボードの滑り心地は格別です。
以前友人の現行サーフボードも借りて乗ったことがありますが
ビンテージボードで得られる様な感動はありませんでした。
こればっかりはどういうものかと言われると
ちょっ文字にも言葉にもできません笑
もしビンテージボードに乗れる機会がありましたら躊躇せずに
ぜひぜひ乗ってみてください!
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パドリングを今一度見直してみたい方は
こちらの動画をチェックしてみてください☆