今日は早朝から台風5号のスウェルを求めて湘南エリアへ行ってきました。
朝5時の時点でセット頭オーバーの波が炸裂していました。
今日ももちろんビンテージ ボードな僕は1年分の洗濯機に入りましたが、
ミドルで何本かとれて満足でした笑
上級者の方々は良い位置でセットを掴むと
だいぶロングライドされている方もいて
自分もまだまだだなと痛感した1日でした。
そんな今日はちょっと気になって海に向かう他のサーファーさんの
ボードをチェックしていました。
やはり圧倒的に多いのはトライフィンの浮力が少なそうな
ショートボードが多かったですが、
意外に多くいたのがシングルフィンでした。
最近のシングルフィンモデルが多かったですが中には
ビンテージのかまぼこレールを携えた
シングルショートの方もいました(ゲットはさすがに辛そうでした笑)。
今日はそんなシングルフィンのサーフボードについて書きたいと思います。
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実は大元はツインフィンだった
戦闘機マークでお馴染みのグリノーフィンの考案者、ジョージグリノー。
彼は元々ニーボーダーという膝立ちで
サーフィンするスタイルのサーファーでした。
その波乗りのラインどりは60年代後半の
まだロングボードが主流だったサーフィン業界に衝撃を与えました。
このニーボードは2枚のフィンを備えたツインフィンで、
ニーボードの様な動きができるサーフボードを考案して行く過程で
グリノーは2枚のフィンの間を狭くして行くと
安定感が出ることに気づいていきます。
その結果フィンは1枚となりさらに
当時のロングボードに主流だったDフィンという大型のフィンとは
全く逆の細長くしなるフィンを考案。
このアイディアはマグロのヒレからヒントを得たんだそうです。
こうしてシングルフィンはその後80年代初頭トライフィンが主力となるまで
サーフボードの基本部分として備わっていました。
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トライフィンとは真逆の性格
トライフィンのサイド2枚が 無いだけ と思われるかもしれませんが、
その操作感覚は全くの別物です。
これはテイクオフが出来て横へ少し滑れるくらいのレベルの方でも
はっきり分かります。
トライフィンは波の上にまるで線路が引かれている様に
板が動いて行く感覚で、すごくクイックに向きを変えます。
僕は初めてトライフィンに乗った時は
あぁなるほど、サーフィンコンテストの選手たちのあの動きはこういうことか!
と1発で合点がいきました。
一方シングルフィンはトライフィンの様に軽い力で
簡単に向きは変えてくれませんし、
無理に曲げようとすると大概失速して転びます。
トライフィンはセンターフィンとサイドにあるフィンが
自転車でいう補助輪の役目、そしてボード自体のレールという
3点でターンするのに対してシングルフィンは
センターフィン1枚とレールでターンして行くことになります。
つまりレールを波にしっかり入れる事が出来ないと
ターンをしてくれません。
というわけで性格的には波を縦に上がる様な動きは苦手です。
シングルフィンで縦に上がってる方がいたら
相当なエキスパートと思ってください!
基礎を学び波と遊ぶ
この様な性格からシングルフィンは
波を切り刻む様な性格づけをされているものは少なく、
どちらかというと波に合わせてサーフィンをする様に作られています。
波の面をよく見てリズムを合わせ
自分で板を加速させる事などせずに
波と戯れるのが醍醐味です。
そのためにはレールをしっかりセットする、
余計な体重移動などはせずに波のパワーをもらえる位置を意識するなど
サーフィンの基礎が必要になってきます。
シングルフィンに乗っていると、ただ棒立ちしているだけなのに
妙に板がグライドしていく感覚を持つ時があります。
それはつまり波と一体になっている瞬間でもあります。
トップ選手にはスランプになるとシングルフィンでフリーサーフィンをして
感覚を取り戻す選手も少なくない様です。
もしまだ自分のボードを持っていなくてどの様な物を手に入れようか
悩んでいたら是非シングルフィンを候補に考えてみてはいかがでしょう。
くれぐれも現行モデルのシングルフィンをお勧めしますが笑
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